アップルは、9日、Mac OS X の新しいパッケージ《Mac OS X v10.1.3》を発売した。昨年9月に v10.1 が発売された当初、日本で流通していたパッケージにはなかった繁體中文・簡体中文・韓国語のインプットメソッド等が、このパッケージには含まれている。
エルゴソフトは1日、日本語インプットメソッド《EGBRIDGE13 for Mac OS X》を発売した。9800円。
昨年春にも書いたように、Mac OS X 用の日本語インプットメソッドとしての EGBRIDGE と ATOK のどちらを常用するかずっと迷ってきたが、今回のバージョンアップを機に、とりあえず ATOK から EGBRIDGE に乗換えることにした。
現状の Apple 純正 Mac OS X 用
また、《EGBRIDGE12》試用版で感じたインタフェースへの不満もほとんど解消され、辞書の使い分けも「専門語辞書」を準備できればある程度解決できそうなことがわかったので、ほとんど乗換えへの抵抗はなくなった。
ただ、《ATOK14》では、特定の辞書セットを指定して変換すれば、他の辞書セットは参照しなくなる。日本語変換辞書・Big5 収録文字 (≒繁體字) の
EGBRIDGE13 を実際に使ってみると、思った以上に私のようなユーザに適したインプットメソッドに感じられる。この辺りについては、改めて詳述したい。
EGBRIDGE13 には《EGBRIDGE11.8 for Mac OS 9/8.6》が附属している。私は今回 EGBRIDGE に乗換えて、初めて Classic Mac OS 用の EGBRIDGE に触ってみたが、その操作感は、5年間 ATOK に慣れ親しんできた身には、どうしても違和感を感じてしまう。カスタマイズできる範囲が広いようで、案外狭く感じられるのだ。他のいろいろは我慢するにしても「N'」と打っても「ん」ではなく「ん’」にしてしまうのだけは、ちょっと許せない。私は「ん」を打つのに「NN」だなんて打鍵は押付けられたくない。「NN」に「ん」を宛てる代表格の《ATOK》だって最初の Mac 版たる《ATOK8 for Macintosh》以来、「N'」で「ん」になるように、その辺りは気を利かしてくれているのに。EGBRIDGE11.8 を使ってみたことで、EGBRIDGE12/13 の使いやすさ・柔軟性、他製品ユーザの取り込みへの意気込を改めて感じた。また正直なところ Classic Mac OS (Mac OS X のClassic 環境を除く) では《ATOK》を、Mac OS X ネイティブ環境では《EGBRIDGE》を使うのが私には合っているようだ。
同日、EGBRIDGE が附属する日本語ワードプロセッサ《EGWORD12》・同《EGWORD PURE7.0》も発売された。これら2製品は、「Mac OS X標準フォント“ヒラギノ”の20,000字に完全対応」と銘打ち、「最新のUnicode規格に完全対応」と謳っている。内部的には Unicode 完全対応なのかも知れないが、実際には残念なことに中国語文字を扱うことができない。EGBRIDGE13 のヒラギノ外字対応の真価を発揮する“舞台”として、素晴しい多漢字対応を実現しているが、多言語対応ではない。あくまでも日本語ワードプロセッサだ。
マキエンタープライズは25日、マルチスクリプトにより
Mac OS X 版でドックメニューをサポートし、起動しておけば Magellan を最前面にしなくとも、ドックのアイコンからメールチェックができるようになった。従来のビュー管理にフォルダ管理が加わり、メールマネージャでビューをドラッグすることにより並べ替えが可能になるなど、操作性が大きく改善されている。