《AppleWorks 6》日本語版には、ワープロ環境で書類のサイズが 32K 以上になると、日本語・中国語といった2バイト文字が正常に入力できなくなり、場合によってはアプリケーションの異常終了・システムのフリーズが起る「32K 問題」と呼ばれる障碍がある。Macintoshトラブルニュースによると、アップルのサポートセンターは当初この現象を「仕様」としていた (5月3日附記事) が、8日には不都合であり修正すると訂正していた (9日附) 。アップルは10日、Tech Info Library「AppleWorks 6: 文章作成中に発生する問題について」でこの問題を取上げている。MACお宝鑑定団は14日附で、現在準備中の日本語版《AppleWorks 6.0.3 Updater》で修正する予定とのユーザグループ=ミーティングでの AppleCare 本部長の話を紹介している。
情報窯子が5月3日附でふれているように、《AppleWorks 6》には中国語の禁則処理機能がない。日本語版では「初期設定」の「禁則文字編集」で、行頭行末に表示しない文字を指定できるものの、指定できるのは日本字のみなので、やはり中国語の禁則処理はできない。(たとえば、Big5 の「,」a141・a14d
を登録しても、実際には1バイト“半角”の「A」41
や「M」4d
が登録されてしまう。ちなみに a1
はデフォルトで登録済の半角の句点「。」)
手許の《クラリスワークス4》や英語版《ClarisWorks Office 4.0》では、中国語の禁則処理はきちんと機能しているから、《AppleWorks 6》について「クラリスワークスからのバージョンアップではなく,あくまで「新しい製品」」としたアップルの認識はこの意味ではきわめて正しいかもしれない。英語版では6.0.3にしてもこの点は変らないので、日本語版でも期待薄だ。
《AppleWorks 6》は、ようやく〈ドラッグ&ドロップ編集〉と〈2バイト文字のインライン入力〉を両方ともサポートしてくれたものの、いまのところ日中2言語3スクリプトユーザとしては、「32K 問題」が解決しても、じゅうぶん魅力的なものとは言えない。(発売日に買っちゃったけど。) 短期的には6.0.3の RTF サポートが“使える”ものであること、長期的には今後のバージョンアップの際に《クラリスワークス4》以上のマルチリンガル対応がなされることを期待している。
Macintoshトラブルニュースの5月13日項目によると、Mac OS 9 附属の Chinese Language Kit では JIS キーボードが認識されないようで、たとえば shift+8 をタイプすると、キートップにある「(」ではなく ANSI (US / ASCII) 配列で割当てられている「*」が入力されてしまうという。私は JIS キーボードを使っていないのでわからないが、元々そういうものなのだろうと思っていた。独立した商品としての《Chinese Language Kit》 (1.0〜2.0) と、バージョン8.6までの Mac OS 日本語版との組合わせでは、JIS キーボードからキートップどおりに記号入力できたものなのだろうか?
後日、Mac OS 7.6.1・《Chinese Language Kit 2.0》・JIS キーボードの環境で確かめてみたところ、やはり shift+8 をタイプすると、やはりキートップの「(」と違う「*」が現れた。なお、《簡体中文》輸入方法の《羅馬》《密碼》以外のモードでは、shift+4 で JIS・ANSI で共通する「$」ではなく「¥」、shift+2 で「@」でも「”」でもない「・」あるいは「±」が出るなど、独自のキー割付になっている。また、JIS キーボードには 1 の左の `キーがないため、《
情報窯子の8日の記事によると、
2001年夏、中文版 iCards サービスは終了してしまった。
Mac OS 9 中文版の2度目の更新があった。アップデータ《更新 Mac OS 9》TA-9.0.4 と《Game Sprockets》TA-1.7.3が、
《iCab Preview 2.0》繁體中文版に続いて、PowerPC 用の簡体中文版が中国大陸のサイト麦課一班で公開された。現時点で iCab 公式サイトにはアップロードされていない。代りにダウンロードページから麦課一班へのリンクが張ってある。