エルゴソフトが30日、日本語インプットメソッド《EGBRIDGE Ver.12 for Mac OS X》など同社の EG シリーズの Mac OS X 対応版を2001年7月発売に向けて開発中であると発表した。現在販売されているMac OS 8.6〜9 対応版の各製品の登録ユーザには、該当製品の Mac OS X 対応版を無料で送付する。
《EGBRIDGE Ver.12 for Mac OS X》は Unicode 完全対応を謳っている。現在公開されている試用版でもかなり伺える。
ユーザ辞書に登録すれば、簡体字など「ヒラギノ Pro」フォントの文字セットに含まれない文字への変換もできる。Carbon アプリケーションでは、従来の文字セットから外れる文字を含む候補を確定・入力できない。
「ヒラギノ Pro」に含まれる文字ならば、従来の MacJapanese (「漢字Talk 7」文字セット) にない文字でも文字パレットの手書き検索で認識することができる。例としてテレサ=テンやトウ小平の姓「鄧」の字を認識させてみた。(「手書き検索」拡大図参照)
辞書管理ツールで、JIS X 0208:1997 に含まれない漢字を入力できるように登録してみた。
Mac OS X で 「
4月20日に発売される競合製品、ジャストシステムの《ATOK14 for Mac OS X》が、どの程度 Unicode に対応するかにも注目したい。先に発売された《ATOK14 for Mac OS 9/8.6》はこれまでの歴代 Mac 版 ATOK 同様、MacJapanese 文字セットに含まれない文字を単語としてきちんと扱うことができない。これに対して Windows 版 ATOK 12 以降では、簡体字など Windows 標準日本語文字セットに含まれない文字も登録・入力することができる。
マキエンタープライズの「インターネットの多言語ソフト」(《Magellan》《Muwse》) が、あさひ中小企業振興財団・日刊工業新聞社共催による第13回「 中小企業優秀新技術・新製品賞」ソフトウエア部門奨励賞を受賞した。
エルゴソフトが27日
Mac OS X 10.0 用の日本語インプットメソッド《EGBRIDGE Ver.12 for Mac OS X (試用版)》を公開した。試用してみたところ、単純に《ことえり》を置換えるだけでなく、きちんと準備をすれば
インターネットで配布された Mac OS 9.1 アップデータには、新しい Language Kit 関連ファイルなど私にとって必要ないくつかのコンポーネントが含まれないので、CD が必要なことは知っていた。けれども、Mac OS 9.1 が Mac OS X に同梱されると聞いて、Mac OS 9.1 CD 単独の入手をしなかった。従って完全な Mac OS 9.1 環境に触れてまだ4日しか経っていない。Apple や Mac 関連の各誌・各サイトの Mac OS 9.1 の取扱いは、全ユーザに関る部分ですら地味だったが、Language Kit 関連では 9〜9.0.4 のものを外してから CD-ROM を使って更新すること以外、ほとんど触れられていない。実際に触ってみると、今更ではあるけれど、Language Kit 関連の変化には静かながら思ったよりも大きなものを感じた。
そういえば、《Chinese Language Kit》が 2.0 になったときも、日本国内の Mac 関連メディアでこれを報じたものはほぼ皆無だったように記憶している。アップルにしてもきちんとした発表はしていないはずだ。
Mac OS 9.1 アップデートに際して、Mac OS 8 の時のように、Language Kit 更新のためのファイルをダウンロード可能にすべきだったと私は思うのだが、いかがなものだろう。 Mac OS 8 は、それ以前の OS から更新するために Mac OS 8 CD-ROM が必要で、Language Kit Updater はその CD に収録されていたわけだから、あまり想定しにくい特殊な場合を除いてわざわざ別途ダウンロードする必要はなかったはずだ。むしろ今回の 9.1 アップデータはダウンロードできるのだから、Mac OS 8 のとき以上にこうした対応が相応しかったのではないか。
Mac OS X 10.0 は、無事予定どおり発売日24日に私の手許に届き、インストールすることができた。これからしばらくの間は、Mac OS X と Mac OS 9.0.4・Mac OS 9.1 を行ったり来たりすることになりそうだ。
製品版 Mac OS X では、別途 Mac OS 9.1 に Language Kits 1.1 の中文コンポーネントを追加しておけば、Public Beta での「裏技」のようなことをしなくとも、中文フォントを表示することができる。韓国語でも同様の対応が可能だ。ただし、Mac OS X ネイティブ環境での中文入力は、ネイティブの中文インプットメソッドの登場まで待たなければならない。
Classic Mac OS の「テキスト」コントロールパネルと同様、スクリプトの特性として簡体中文は「GB碼排序」「筆劃排序」、繁體中文は「Big-5内碼排序」「筆劃部首排序」「部首筆劃排序」のソートルールを選ぶことができる。
Apple Store (Japan) から、「Mac OS X 出荷のお知らせ」という3時送信のメールが届いた。製品は発売日24日に届く予定とのこと。